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ゴキブリ対策


ゴキブリとは


外観は長い触角、扁平な楕円形の体、発達した脚などを特徴とする。
全身が上から押しつぶされたように平たく、狭い場所に潜むのに都合がよい体型をしている。頭部は胸部の下に隠れる。口には大あごがあり、食物をかじって食べる。複眼の機能はあまり良くないが、長い触角と尾部の尾毛(びもう)がよく発達し、暗い環境下でも周囲の食物や天敵の存在を敏感に察知する。
出現したのは約3億年前の古生代石炭紀で、「生きている化石」ともいわれる。古生代から絶滅せずに生き残ってきた。
本来は熱帯雨林に生息する昆虫で、昼間は朽ち木や落ち葉のかげにひそみ、夜になると出歩いて菌類、樹液、朽ち木、動物の死骸や糞などを食べる雑食性の昆虫である。
やがて特に雑食性の強い種の中から寒さや食物に困らない人間の住環境に進出してきた。
寒さには弱く、日本でも北海道と高標高地では生息しないとされていたが、近年では北海道にも進出して一年中暖かいビル内などで繁殖・定着している。
ゴキブリは、体内に共生する微生物により、タンパク質などのアミノ酸体窒素に非常に乏しい食環境で生活できる。残飯や動植物遺骸は勿論、人間の垢や毛髪、和紙や油まで食べる。
病原体を媒介したり、機械類に侵入して内部の配線等を切断・破壊したりといった行動も注目される。
そのグロテスクな姿やカサカサと早い動き方から、一般的には忌み嫌われることが多い。



ゴキブリの特徴


○脚がよく発達し、走るのが速い。
○狭い場所に潜むのに都合がよい体型をしている。
○暗い環境下でも周囲の食物や天敵の存在を敏感に察知する。
○飛翔能力は低く、短距離を直線的に飛ぶ程度
○寒さに弱いが、冬でも中暖かい住宅やビルに生息している。
○病原体を媒介する。
○乏しい食環境で生活できる。
○機械類の配線を、切断・破壊することがある。



ゴキブリの駆除方法

1、スプレー式殺虫剤
最も一般的な対処手段として使用されている。
種類も豊富であり、ゴキブリ専用品も発売されている。
ゴキブリはすばやく、一回の噴射でゴキブリを毒殺することは困難であり、大抵は数回の噴射を行う事になるか、ゴキブリに逃げられる事が多い。
使用後、死んだゴキブリを処理する必要がある。
弱いとはいえ、毒性のある成分や可燃性ガスを使用している事があるため、使用時には換気に十分配慮する必要がある。
ほとんどの場合、視界に入ったゴキブリを1匹づつ駆除する為、効率が悪く、根本的な解決策となりにくい。 他の薬剤との併用をお勧めします。

2、捕獲器
粘着剤にゴキブリを誘引させて捕獲する。
捕獲されたゴキブリを狙って、ネズミが捕まる事がある。
捕獲器を使用する際はこまめにチェックをするのが望ましい。ゴキブリがすぐいっぱいになったり、ミイラ化しているときがある。
ガムテープで自作する場合は、ガムテープそのものをゴキブリが餌として食べてしまうため、注意が必要です。

3、燻蒸タイプ
一度に広範囲に渡り大量に駆除することができる。
ゴキブリや煙が逃げ出さないために、窓・扉・排水溝などを密閉して行う。
作業中は部屋の外に出る必要がある。
煙を使用する場合、火事と間違われる事を防ぐため、隣近所に燻煙作業をお知らせしましょう。
煙を使わない霧状の噴霧タイプもある。
ゴキブリの卵には効果が無いため、定期的に行う必要がある。
アシダカグモなどの天敵も駆除してしまうため、使用後新たなゴキブリが住み着く可能性がある。
煙の届かない場所に逃げ込まれた場合、駆除しづらい場所に巣を作られる事になり、事態が悪化する。

4、合成洗剤
洗剤の粘度がゴキブリの足止めになり、なおかつ油で保護された気門を塞ぎ窒息死させる効果がある。
狙いにくいので、大量に使用してしまう。
また使用後の後片付けが大変なため、使用箇所はキッチン等の流しやお風呂等の水周りに限られる。
消毒用アルコールも窒息させる効果がある。

5、毒エサによる駆除
食べた後脱水症状を起こし、水を求めて流しや下水で駆除される。使用後、すぐに効果は現れない。
ゴキブリは仲間の糞も食料にする為、毒エサを食べたゴキブリの糞を食べた他のゴキブリにも効果がある。
巣ごと駆除する効果がある。
プロの害虫駆除業者は、ベイト剤などの毒餌を仕掛ける方法で駆除している。
使用期限を越えて放置すると、効果が無くなり、ケースを巣に使用される場合がある。

※上記の様に、ゴキブリを完全に駆除する事は難しい為、毒エサ・捕獲器・殺虫剤等、複数の駆除方法の併用をお勧めします。


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