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ハクビシン対策


ハクビシンとは

日本に生息する唯一のジャコウネコ科の動物です。
漢字で「白鼻芯」と書く通り、額から鼻にかけて白い線があるのが特徴です。
他にも、頬や耳の下あたりが白くなっています。
主に東南アジアから中国を中心に生息しています。
体長は約50cm、尾の長さは約40cm、体重は2〜3kg程度で、オスのほうがメスよりひと回り大きい。
糖度の高い果実を好む為、果樹園の被害が多いが、生ゴミなどのエサを求めて郊外に現れ、被害が増加している。





ハクビシンの特徴

  • 運動能力が高く木登りが得意
  • 垂直に1m以上ジャンプ出来る
  • 電線などを綱渡りで移動出来る
  • 垂直の壁を登ることが出来る
  • 雑食だが糖度の高い果実を好んで食べる
  • 野菜・昆虫・爬虫類・小動物・鳥類なども食べる
  • 夜行性で夜行動する
  • 昼間は屋根裏・樹洞・岩穴などに潜む
  • 春から秋にかけて出産を行う
  • 同じ場所に糞尿をする(ため糞)
  • 肛門付近に発達した臭腺がある


主なハクビシンの害

  • 農作物の食害(主に果実・種子・野菜など)
  • 家畜・ペットの被害
  • 民家・倉庫・神社などの屋根裏に侵入する
  • 屋根裏に住み着き糞による悪臭・寄生するダニ・ノミの2次被害
  • 雑菌の媒介
  • 生ゴミを漁り散らかす


ハクビシンの被害を防ぐために

● 餌場をつくらせない
農作物を収穫した後は、畑に作物を残さない。
ゴミを庭先などに放置しない、缶ジュースなどは洗って捨てる。
● 寝床をつくらせない
建物周辺の雑草を刈る。
壁や換気口などに大きな穴がある場合は塞ぐ。(頭が入る穴は進入可能)
倉庫・廃屋など人気のない建物はこまめに見回りをする。
● 侵入経路をなくす
屋根や畑に移動できそうな木の枝を剪定する。
寝床から餌場までの草刈りや落ち葉掃除をする。
(見通しが良くなると警戒して近づかなくなります。)
※侵入経路の見つけ方
 ハクビシンは畑の用水路や川の周辺などをよく通ります。
 また、同じ場所を通る習性があるため獣道が出来ます。


ハクビシン対策について

  1. 捕獲器で捕獲する
    ・捕獲器はハクビシンの寝床・餌場周辺・通り道に設置します。
    ・通り道には移動してくる方向に捕獲器の入り口を向けます。
    ・エサは果物が誘引しやすい。
    ・ハクビシンは鳥獣保護法で保護されていますが、農作物や生活被害を発生させている個体に限り、自治体の許可を受けたうえで捕獲することができます。詳細はお住まいの自治体にお問い合わせ下さい。
    ・人のニオイを警戒するため、捕獲器を扱う際は軍手を着用してください。
  2. ニオイの出る忌避剤で追い払う
    ・ハクビシンはニンニクや石油系のニオイが苦手です。
    ・ニオイの出る害獣(イノシシ・イタチ・ノライヌ・ノラネコなど)用の忌避剤が代用できます。
    ・害虫駆除用のくん煙剤も追い出し効果があります。
    ・室内で忌避剤を使用する場合は、侵入口に遠い場所から順に設置し追い出してください。
    ・追い出した後は、侵入口を塞いでください。
  3. フェンスで侵入を防ぐ
    ・ジャンプ力があり、登ることも得意な為、フェンスを越えられることがあります。
    ・また、周辺に樹木や建物があると、それを利用してフェンスを飛び越えます。
    ・フェンスの下をくぐられる場合は、ネットを地面に張って防止します。
    ・フェンスを設置する場合は、電気柵を併用すると効果的です。
    何でも登る特徴を利用し、フェンスの上に登ると電線が当たるように設置します。
    また、電気柵をフェンスの10cm程手前に、高さ5〜15cm程の位置に電線を引くと、隙間を探すためにフェンスの手前で止まったハクビシンに、電線が当たりやすくなります。





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