ネコ対策豆知識
ネコについて
猫は世界中できわめて広く飼われている小型動物です。
元々ネズミを捕獲させる目的で人に飼われ始めたヤマネコが、家畜化されたものといわれています。
名前の由来は、1日の大半を寝てすごすため、「寝子」からきたという説があります。
体はきわめて柔軟であり、鋭い爪や牙、優れた平衡感覚や瞬発力を持ちます。また、足音は非常に小さく、体臭は少ないです。
ネコの特徴
○ジャンプ力が高く、体高の5倍程度の高さを飛び上がる。
○平衡感覚が優れ、高いところから落ちても足から着地する。
○夜間など暗いところの視力が良い。
○聴覚が優れており、特に高音域に強い。
○人間の数万から数十万倍と言われる嗅覚を持つ。
○強い光に弱い。
○睡眠時間が長い。(ノラ猫は比較的短い)
○食事は肉食性。
○木の幹や壁、柱などで爪とぎをする。
○足音がほとんど無く、静かに移動する。
○水に濡れるのが嫌い。
○縄張りをもち、自分の匂いをつける。また、縄張り意識が強い。
○春季ならびに夏季前期において発情、交尾を行う。(種類や地域、気候によって異なります)
メスの発情期は冬から春の始め(1〜2月頃)、春の終わり(5〜6月頃)、夏の終わり(8〜9月頃)
オスの発情は雌の発情に誘発される。さかり声、オス同士のけんか、あちこちに少量を尿をするスプレーを行う。
主なネコの害
- ・庭などの敷地内で糞尿をする
・飼っている小鳥や魚の被害
・発情期の雄たけびによる騒音とスプレーによる悪臭(主にオス)
(スプレーは通常のトイレの場所に関係なくあちこちに少量の尿をする行動です。)
・爪とぎで壁や柱などを傷つける
・ゴミを荒らされる
・車やバイクの上に乗り、爪で傷をつける
・猫から人に感染する病気(トキソプラズマ病、パスツレラ病、猫ひっかき病)
ネコの被害を防ぐために
- ○ゴミを外に出さない
- ゴミを外に置いておくと猫が荒らしに来ます。
蓋付きのゴミ箱に入れても、開け方を学習して中を荒らします。
- ○砂地を減らす
- ネコは好んで砂地をトイレにします。
砂利や植物などを植えると一定の効果はありますが、他にトイレの場所がないと糞をしてしまいます。
砂地に水を撒く方法もありますが、常に水を撒き続けるのは効率が悪く、一時的な対策になってしまいます。
ネコの忌避(きひ)方法
猫は縄張り意識が強く、中々お気に入りの場所を離れません。
また対策中は猫が抵抗し、余計に被害が増える事もあります。
効果があらわれるまで繰り返し対策をしましょう。
※糞尿は、ネコが縄張りを主張する重要なサインです、見かけたら必ず撤去して下さい。
- ○猫が嫌う匂いをまく
- 猫の糞のある場所、通り道に嫌いな匂いをまいて、縄張りの匂いを消しましょう。
匂いの忌避剤は効果の短い物が多いので、こまめに繰り返し使用します。 また、雨が降ると効果が薄れるため、雨上がりにも注意してください。
猫は縄張り意識が強いため、自分の縄張りを守るために、わざと匂いの上に糞尿をする場合があります。 繰り返しまいて、イヤな場所だと思わせましょう。
数週間まいても効果が無い場合は、猫が匂いに慣れている可能性があります。 別の匂い(商品)も試して下さい。
- ○超音波を発生する機器を置く
- ねこが高音域の聴覚に優れている特長を利用し、超音波の発生する機器を設置します。
人にはほとんど聞こえない音域ですが、猫には大音量で聞こえます。
多くのネコは、超音波を嫌がり逃げて行きますが、縄張りを離れたくない猫は、縄張りを守るために、わざと機器の前に居座り、糞尿をすることがあります。その場合は、機器の位置を変えずに使用を続ける事で、次第にあきらめて来なくなります。
超音波の届く広い範囲を一度にカバーできます。(壁や大きな障害物の反対側には届きません)
年老いた猫(耳の不自由な猫)にはあまり効果がありません、別の忌避グッズを試してみましょう。
- ○猫が侵入しにくい環境にする
- ネコの侵入口となる門や塀、壁の上、細い通路上に、長い突起の付いたシート、またはジェル状の忌避剤を使用し、侵入しにくい環境にします。
塀の上やゴミ箱、室外機、花壇など、比較的狭い範囲の対策に向いています。
突起の付いたシートは、なるべく狭い間隔で多めに設置するとより効果的です。
ジェル状の忌避剤は、猫にとって嫌な味が付けてあります。足や体にジェルが付くまで侵入する場合がありますが、付いた後は嫌がって進入しなくなります。
※水を入れたペットボトルについて
猫よけとして、水を入れたペットボトルを置くと、猫が嫌がり来なくなるとされていますが、最初に少しビックリして警戒しますが、すぐに慣れてしまいあまり効果がありません。
また、晴れた日にペットボトルの中の水がレンズとなり、火災の原因となりますのでおすすめいたしません。