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イノシシ対策




イノシシとは

イノシシはウシ目イノシシ科の哺乳類で、古くから食肉用として狩猟の対象とされてきた動物です。
民家付近に出没し、農作物や生ゴミを食い荒らすことで問題となっています。
野生のイノシシの寿命は、長ければ10年ほどで、平均寿命は1〜2才。草食を主とした雑食の動物です。
俊足で高い跳躍力を持つなど、身体能力が優れており、泳ぐことも出来ます。
繁殖期は、12月〜1月の発情期に始まり、4月〜6月の出産で一度に4〜5頭を産みます。




イノシシの特徴

・非常に神経質で警戒心が強い
・優れた嗅覚を持つ
・雑食で、人間の出した生ゴミなども漁る
・跳躍力が高く、十分な高さのない柵は跳び越えられてしまう
  成獣であれば1m程の柵は助走せずに飛び越える事が出来る
  生後半年の幼獣でも、65cmほどの柵を助走せずに飛び越えられる
・鼻の押し上げる力が強く、60kgほどの物は動かすことが出来る
・人間よりも俊敏で、時速約45kmで走ることが出来る
・生息地域は増加傾向にある
・群れを形成することがある
  オスは生後一年ほどで群れを離れ、単独行動を続ける
  雌は親子で群れを形成する
  成獣の雌のみで群れを形成することもある
・本来は昼行性だが、人間を避けるために夜間中心に行動する様になった



主なイノシシ被害

・農作物を踏みつぶす

・農作物を食い荒らす

・農作物を食べないが掘り起こす

・田んぼで泥浴びをし田を荒らす

・民家付近にて、ゴミを荒らす

・豚コレラなどウイルスの媒介

・人に噛み付く

※もし被害に遭われた場合は、地元の市区町村の役所等にご連絡下さい。
※一度お気に入りの場所と認識した場合、あらゆる手段で侵入してきます。



国内に生息する主なイノシシの種類

種類 ニホンイノシシ リュウキュウイノシシ
生息
地域
本州、四国、九州、淡路島 琉球諸島
体長 100〜170cm 90〜110cm
体重 80〜190kg 20〜70kg
体色 茶褐色・黒褐色
主食 イネ、クズ・ヤマイモの根、ドングリ、昆虫、ミミズ、サツマイモ、果物 イネ、落花生、昆虫、ミミズ
浅くくぼみを付けた地面に落ち葉などを敷き詰めた巣を作る。
出産期は草や木の枝で天井を作る
繁殖期 年に一度 年に一、二度
その他 ・狩猟対象であり、食用肉になる ・絶滅危惧種である


イノシシの被害を防ぐために

 ・イノシシの侵入経路を電気柵・鉄柵などで塞いでおく
  高さが足りない場合は、柵を二重に張って奥行きを作るのも有効。
  柵の下にトタンを張り、柵の中が見えないようにする。
 ・雑草が繁茂している場合は、イノシシが身を隠せないように刈り払っておく
 ・放棄する畑は刈り払っておく(放任果樹、ひこばえを食べに来ます)
 ・農作物はすべて収穫し残さない(収穫残渣もエサになります)
 ・エサになるものを残さない(供物・生ゴミなど)
 ・山に残飯ゴミを放置しない(味を覚えてしまうため)
 ・花火(爆竹など)で脅かす(慣れに注意)
 ・イノシシの嫌いな臭いをつける(慣れに注意)
 ・地域で協力して広範囲に対策する事が効果的です。
  電気柵や捕獲器に補助金を設けている自治体もあります。

 ※イノシシを見かけたら?
   追いかけたりせず、速やかにその場から離れましょう。
   イノシシは普段はおとなしい動物ですが、威嚇すると興奮して人間を襲うことがあります。
   子供のイノシシを見かけたら、近くに親がいますので注意してください。



イノシシの対策方法

  1. 周囲の雑草を刈る
    背の高い植物などに身を隠しながら侵入して来るため、耕作地周辺や休耕地の雑草を刈ります。
  2. 柵などを設けて侵入を防止する
    地域によって柵などの敷設費用を補助が受けられる場合があります。
    詳しくは各自治体にお問い合わせ下さい。
    低い柵でも二重に立てる(立体感を出す)、斜めに立てる(柵の上部のみ外側に向ける)事も効果的です。(イノシシの目線からは飛び越えづらく感じます。)
    柵を二重に立てる際は、トタン等で目隠しをするとイノシシは柵の中の状況が分からず、警戒させる効果が得られます。
    柵が飛び越えられない場合、穴を堀りくぐり抜ける事があるため、地面に網を張るのも有効です。
    電気柵も有効な手段として、近年その効果が注目されています。
    電気柵を使用する場合は、漏電を防ぐため周囲の草を刈って設置してください。
    イノシシは硬い毛に覆われているので、有刺鉄線の効果はあまり期待出来ません。
    電気柵線はイノシシの鼻に触れる高さに張ってください。
  3. イノシシが嫌う薬剤を撒いて遠ざける
    臭いを警戒して近づかなくなりますが、慣れると効果が無くなる場合があります。
    慣れを防ぐために複数の忌避剤を分けて使用する。
    既に被害に合っている場所には効果が表れにくくなります。
  4. 犬を飼う
    イノシシが犬の足跡やマーキングの臭いを警戒します。
    イノシシが現れると犬が吠え続け、追い払います。
    ※イノシシが興奮し、犬に突進する事があるので注意してください。
      (犬の散歩中に遭遇した場合は、速やかに犬を遠ざけましょう。)
  5. 捕獲器(わな)を設置する
    なるべく耕作地周辺を避けて設置してください。(被害の状況によります)
    餌付けになるため、なるべく周辺で栽培されている作物を誘い餌に使わないでください。
    警戒されやすいので、周囲の植物でカムフラージュすると効果的です。
    捕獲器(はこわな)は少し土に埋めて、底の金網が見えない様に設置すると警戒されにくくなります。
    設置場所を頻繁に変更すると、警戒して捕獲器に近寄らなくなるので注意してください。
  6. 市役所や猟友会に捕獲・駆除を依頼をする
    一度、餌場と認識した場所には、あらゆる手段で侵入を試みます。
    イノシシなどの野生鳥獣は「鳥獣保護および狩猟に関する法律」で保護されており、基本的に捕獲をすることは禁止されています。
    しかし、鳥獣による被害が大きい場合は、有害鳥獣として捕獲することが可能となります。
    ※捕獲に必要な銃や罠を使用するには特別な資格が必要となります。
    ※捕獲を行うためには申請が必要となります。
    ※イノシシの捕獲駆除を行う場合には、必ず自治体の許可をとってください。





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